ゴミ屋敷と孤独死とセルフネグレクト

こんにちは。不動産問題に取り組む「海風よろず相談所」です。

今回は趣向を変えて、ゴミ屋敷と孤独死の問題について考えてたいと思います。

生きることに興味をなくしてしまう「セルフネグレクト」が孤独死やゴミ屋敷の原因になっているといわれています。セルフネグレクトとは何でしょうか。

 

セルフネグレクト(自己放任)とは自分自身に関心がなくなり、人間関係を拒否したり日常生活をおろそかにしたりするなど、生きること自体に興味がなくなってしまうことです。

自分がどうなろうと関心がないため、部屋のゴミを片づけず掃除もしなくなるという状態になり、体調を崩しても病院に行くこともしないため、そのまま悪化して亡くなってしまうこともあるのです。

生活をしていればゴミは発生し、普通は片付けて清潔に保ちますが、、セルフネグレクトの方は関心がないためゴミを片づけることができず、部屋中を埋め尽くすほどのゴミの山ができてゴミ屋敷きとなります。ゴミが溜まった部屋は不衛生になるため、虫が発生したり体調を崩しやすくなったりします。

生きることに投げやりなため、自然と周囲と関わることもなく社会から孤立化した場合が多く、そのままゴミの中で埋もれて孤独死してしまう方も多いのです。

セルフネグレクトの方は「放っておいてほしい」と思っており、近所の方や行政が強制的に部屋を掃除しようとすると感情的になり、攻撃的な発言をするため、問題の解決が困難です。

ニュースでもたまに、近隣トラブルで特集されて報道されていますが、報道では高齢者が多いと思うのですが、最近ではコミュニケーションが苦手な若者も多く、セルフネグレクトの若年化も進んでいます。

あの、嵐の二宮君も「セルフネグレクト」らしいのです。

 

ゴミ屋敷や孤独死の大きな原因となっているセルフネグレクトを防げば、問題を解決できます。

セルフネグレクトを防ぐには、地域ネットワークでコミュニケーションを取っていくことが重要です。高齢者の場合は、介護支援者などの活動により、外に出る機会を与え、人と触れ合う時間を増やすことで、改善することができます。

しかし、男性の高齢者(おじいちゃん)はなかなか井戸端会議などはせずに、近所付き合いや地域コミュニティに参加するのが苦手な方も多くいらっしゃいます。男性は結論のない無意味なおしゃべりをすることが苦手なので、目的を持ったマンションの理事会や、園芸クラブとかラジオ体操などであれば参加してコミュニケーションを図ることができそうです。

特に現代は核家族化が進み、家の中は両親と子供のみの家庭が増え、近所付き合いも少なくなってきました。

子供と高齢者を中心に地域コミュニティを発展させていくことが、ゴミ屋敷や孤独死を防ぐ大きな手段となっていきます。ゴミ屋敷になってから解決しようとすると大変な労力とストレスを感じることとなります。セルフネグレクトになる前に地域で挨拶やお話しができれば、このような事態にはならないはずです。

ご近所付き合いは面倒な部分もあるかもしれませんが、積極的に実施していった方が後で後悔しないかもしれません。