東京の空き家、老朽家屋問題が深刻化するのはこれから③空き家の危険性

皆様、こんにちは。不動産問題に本気で取り組む「海風よろず相談所」です。

空き家問題について3回目の記事となります。

このブログを読んでくれている方は問題意識があると思いますが、一般的には「空き家にしておいて何が悪いの?」と考える方もいらっしゃいます。

確かに、日本全国で空き家が増えようが、亡くなった親が住んでた家が空き家であろうが、隣の家に誰も住まなくなったとしても、空き家問題は潜在的であるため、今日災難がある訳でもなく問題視されません。

しかし、当事務所の徒歩1分以内にも「空き家」が3軒はございます。こんな商売をしているので、「是非管理させてほしい!近くだから経費もかからないし、何かあってもすぐ駆け付けられるし、お互いWIN-WINで最高じゃないか。」と考えますが、うまくいきません。

…なぜでしょう。

 

「空き家」であるとわかるということは、「表札が出ていない+郵便ポスト等がないか塞がれている」からです。これではこちらからお話をしたくても所有者は分かりません。「登記簿謄本」を取得すれば所有権名義人は分かりますが、既に亡くなっていて相続登記をされてなかったり、住所変更登記をされてなかったりして空き家の場合、実態を表示してないことが多く、連絡が取れないのです。

空き家にしておくと、①いざという時に「どこに連絡してよいかわからない」ことが最大の問題です。

 

また、空き家は犯罪者にとって不法侵入しやすく、死角が少ない都会では恰好の隠れ場所となります。そしてニュースでも取り上げられるように空き家に放火されるケースが増えており、放火は地域に連続で行われるため、空き家が多い地域はターゲットになりやすくなります。このように②犯罪の増加も問題の1つです。

 

それに、周辺への悪影響③近隣問題があげられます。空き家はそのままにしても自然に朽ち果てるものではなく、次第に崩れていくので倒壊や屋根材等の飛散の恐れががございます。人が住んでいない家はネズミやゴキブリ等の温床になりやすく、周辺へ拡散していきます。ゲリラ豪雨、台風や積雪等で被害を受けても適切な処置が行われず、不衛生な状態となります。人が住んでいない家は近隣に迷惑を掛けやすい上に、所有者が分からないため、どこにも苦情が言えないため近隣トラブルになりやいです。

 

当事務所で空き家管理を委託した場合は、表札に管理者としての表示を行いますので、近隣の苦情トラブル等にも対応をさせて頂いております。